WebP(ウェッピー)画像フォーマットは、高い圧縮率と優れた画質を実現する革新的な技術ですが、一部の動画編集ソフトやグラフィックデザインツールでは、まだ対応していないことがあります。特に、Adobe Premiere ProやAfter Effectsなどで作業する場合、WebPファイルをそのまま使用することができず、事前にJPGやPNGに変換する必要あります。
しかし、大量のWebP画像を一枚ずつ変換していくのは、時間がかかり、作業効率を大きく低下させてしまいます。そこで、WebpからJPGまたはPNGに変換できるツールを作りました。
このツールを使えば、数クリックで、フォルダ内のすべてのWebP画像を一括でJPGまたはPNGに変換することができます。
変換が完了すると、元のWebPファイルは自動的に削除される(オプションで外すこともできる)ため、ストレージの空き容量を気にする必要もありません。これにより、スッキリとした作業環境を維持することができます。
exeファイル(Windowsのみ)
ツール名は「WebP to Image Converter」。機能はシンプルで、「JPG」または「PNG」どちらに変換したいかを選び、WebPが入っているフォルダを選択後、「実行」ボタンを押すだけです。
動作確認環境:Windows 11 Pro
※Microsoft Defenderでスキャン済み
Pythonバージョン(Windows、Mac)
以下のファイル「webp-to-image.py」と同列に「images」フォルダを用意して、そのフォルダの中に変換したいWebPファイルを入れておきます。
Pythonを実行して、「JPG」「PNG」どちらかを入力すると、自動的にWebPファイルが希望の形式に変換され、元のWebPファイルは自動的に削除されます。
※Pythonの環境が必要です
import os
from PIL import Image
def convert_webp_to_image(input_folder, output_folder, convert_to):
try:
# webpファイルが入っているフォルダ内のファイルをループ処理
for filename in os.listdir(input_folder):
if filename.endswith(".webp"):
# webpファイルのパスを取得
webp_path = os.path.join(input_folder, filename)
# 変換後のファイル名を生成
output_filename = os.path.splitext(filename)[0] + "." + convert_to.lower()
output_path = os.path.join(output_folder, output_filename)
# webpファイルを開く
with Image.open(webp_path) as img:
# 指定された形式で保存
img.save(output_path, convert_to)
print(f"{filename} -> {output_filename} 変換完了")
# 元のwebpファイルを削除
os.remove(webp_path)
print(f"{filename} 削除完了")
print(f"すべてのwebpファイルの変換({convert_to})と削除が完了しました。")
except FileNotFoundError:
print("指定されたフォルダが見つかりませんでした。")
except Exception as e:
print(f"エラーが発生しました: {str(e)}")
# 実行ファイルの絶対パスを取得
script_dir = os.path.dirname(os.path.abspath(__file__))
# webpファイルが入っているフォルダのパス
input_folder = os.path.join(script_dir, "images")
# 変換後のファイルを保存するフォルダのパス
output_folder = os.path.join(script_dir, "images")
# ユーザーに変換形式を選択してもらう
while True:
convert_to = input("変換形式を選択してください(JPG/PNG): ").upper()
if convert_to in ["JPG", "PNG"]:
break
else:
print("JPGまたはPNGを選択してください。")
# 変換処理の実行
convert_webp_to_image(input_folder, output_folder, convert_to)
製作理由
ChatGPT4の「DALL·E 3」でAI画像生成を行った場合、古い画像データは自動的にWebPファイルに替わってしまいます。それらの画像をAdobe Premiere Proの動画製作で使用する際に、事前に別の形式へ変換が必要なので、ツールを作りました。